
2019年4月1日、平成の次の元号「令和」が発表されました。新しい時代の始まり、期待が高まりますね。
ちょっとお知らせが遅くなってしまいましたが、建築家 藤野高志さんと乙庭代表の私、太田敦雄が協働設計し現在工事が進行中の乙庭新社屋プロジェクト「覆(おおい)」が、東京都渋谷区千駄ヶ谷のGAギャラリーで開催されている 建築展「GAHOUSES PROJECT2019」に展示されております。
本展内容を特集した雑誌GA HOUSES 「GA HOUSES163 PROJECT2019」も発売されております。会場や誌面にてご高覧いただけたら幸いです。
【展覧会情報】
展覧会期:2019/3/23(土)~6/2(日)予定
場所:GAギャラリー
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-14 (map)
最寄の交通機関:
東京メトロ副都心線 北参道駅 (徒歩2分)
JR/都営地下鉄大江戸線 代々木駅 (徒歩10分)
掲載誌:GA HOUSES 「GA HOUSES163 PROJECT2019」
今回の乙庭新社屋プロジェクトは、あまりいい思い出のない私の実家をフルリノベーションして、暗い過去を明るい未来へと変化(へんげ)させるストーリーです。
私のインスタアカウントで、ちょいちょい現場の進行状況をアップしているので、ご存知の方も多いかもしれませんが、内装部分は全てを銀色に塗りこめた後、床面と窓枠下面だけに色とりどりの彩色を施し、空間を粧(よそお)っております。
上写真は3階寝室からクローゼットを見た様子。この床、私の手塗りでございます。塗料や技法の試行錯誤を重ねての、なにげに力作です(激ムズでした ^^;)。果敢に挑戦した甲斐あり真似しようにも真似できない深層領域に踏み込めたように思います。いかにも私らしいですね。
色の面に日や照明の光が当たると色を伴った光が乱反射し、実体ではない幻のような色彩が壁や天井に描き出されます。
一歩動くだけでも見える景色がガラッと変わる、同じ状態が二度と訪れない非定常空間です。改装前は凍った時間のようだった箱から、何が起こるか分からないけど、時間とともに流動的に表情を変える空間に様変わりしつつあります。
↑現在進行形、3階のラウンジ床を銀色に塗装している様子。午後から夕方にかけては、天井に夕焼けやオーロラのような色合いが時事刻々と変化しながら現れます。建物のどこにいても時間や外の天候が色に変換されて映し出される、「刺激的で情緒豊かな日常空間」。ある意味とても乙庭らしい建築プロジェクトです。
今回の展覧会「GAHOUSES PROJECT2019」では、国内外の50組の建築家の最新住宅プロジェクトが模型やパネルで展示されています。
会場であるGAギャラリーは、日本を代表する素晴らしい建築雑誌社のひとつ「A.D.A. EDITA Tokyo」さんのセレクトBOOKショップを併設したギャラリーです。自社出版の雑誌や書籍の審美眼やクオリティの高さはもちろんセレクトされた建築関連書のショップのラインナップも素晴らしく、建築に興味のある方なら必見の書店ですよ。
GAギャラリーで開催される展覧会は、建築設計を学んだ者なら誰しもが夢見る舞台。若い頃いろいろあって ^^; 、道半ばで建築家への道を諦めた私でございますが、建築設計者の立場として初めて手がけた案件でGA展に出させていただき、本当に光栄です!
私も開幕2日めの24日に会場に行ってきました。
模型やパネルなどの展示物制作は、場慣れしている藤野さんの事務所にお任せしてありましたので、自分も関わった作品がどのように展示されているかは初見となるため、会場が近づくにつれ、ちょっと緊張感高まりました。
特に、会場だけで流れる動画があるのですが、生物建築舎さんに作ってもらった動画が、どうしても私的に実際の空間の雰囲気と違うなと思えて、開催前に私がほぼ全て作り直し、藤野さんと細部調整して超ギリで提出したので、入魂の動画作品ではあるものの、最終的な会場映えが心配でした。
開場ととも入場し、展示順に作品を拝見していましたら、その動画の音声が聞こえてきました。会場内に2台モニターがあり、各建築家の動画がつなげられて長尺で流されているため、お目当の建築家の動画が見れるかはやや運次第とも聞いていたので、急いでモニターの方に。ラッキーにも、モニター横のとても良い位置に私たちの作品も展示されていました。
コンクリート打ちっ放しの会場内での音の響きもよく、この建築の、水面を漂うような「ゆらぎ」や「存在の不確かさ」が表現されていて、よい動画になりました。ホッとひと息です。^^
展覧会開催中なので、プロジェクトの本質的な部分は、ぜひ会場や紙面にてお楽しみくださいませ。こちらのサイトでも、展覧会とはまた違う視点で少しずつ詳細を紐解いていきたいと思います。どうぞお楽しみに!
また見付かつた、何が、永遠が、海と溶け合う太陽が。
アルチュール・ランボオ
(詩人 1924 – 1997)
私、ACID NATURE 乙庭 太田敦雄の著作本、
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