
植物や庭から広がる心豊かな暮らしを提案するステキなweb情報サイト「gardenstory」にて月2・3本のペースで書かせていただいているACID NATURE 乙庭の連載記事、「ACID NATURE 乙庭Style」の2019年4月2本目の記事が公開されました。
今回の記事はこちら↓ ^^
少ない本数でも効果的に魅せるチューリップ。セレクトとコーディネートのコツ(その2)
(上写真)チューリップ ‘ロココ’ Tulipa ‘Rococo’ と赤葉ツツジを組み合わせた植栽例(20160424撮影)
前号に続いての、少ない本数のチューリップで印象的な植栽を作る私なりの手法を解説しています。前号では、少ない本数で注目を集めるための品種選びのポイントをご紹介しました。
前回の記事はこちら↓ ^^
少ない本数でも効果的に魅せるチューリップ。セレクトとコーディネートのコツ(その1)
今回の記事では、注意深く品種を選んだチューリップを何とどう組み合わせて植えるか。また、少ない本数で植栽効果を上げるためのコーディネート思考法を解説しています。
チューリップは、誰でも植える花ですが、それを逆手に取って、誰もやらないような独創性で印象的に使うことができると、コアな園芸通にも訴えかけることができる素材なんですよね。
(写真:2002年4月撮影)
上写真は、私が全く無名の園芸初心者だった2002年、特に入手困難でもない黒いチューリップとパンジーだけを見どころにして植えたド暗い春の自庭の一画。この写真を、(※当時はブログ隆盛よりも前の時代です^^;)ネットの掲示板に投稿したところ、著名な園芸家の方にお褒めいただき、それがきっかけで園芸の世界でちょっと知られる人間になることができました。
(上写真)2003年春の植栽。「美しいってどういうこと?」という皮肉と投げかけも込めて、チューリップ ‘ロココ’を植えましています。‘ロココ’ は、私の園芸観を代弁してくれるような問題提起キャラを持っていて、今でも私が署名的に使う品種です。
園芸家としての今の自分があるのは、2002〜2003年頃のややイっちゃってる一連のチューリップ植栽のおかげとも言えるんですよね。その後15年以上の月日が経ったイマ、平成の代の最後をチューリップの記事で締めくくることができ、なんだか感慨深いです。^^
そんな昔話も絡めつつ、今回のgardenstoryの記事では、チューリップを例に、見た目のインパクトや美しさだけで終わらず、そこを入り口に、見る者にそれ以上の何かを考えさせる奥深みを作るためには、どこに気を配れば良いかという勘どころなどについても言及しています。
チューリップだけでなく、園芸や植栽全般に応用できる戦略的思考法ですよ。^^
(写真:20100324撮影)
今回の記事では、春のチューリップに「キレイさ」を追求しないとか「たくさん植えなくてもいい」とか、 普通に考えると「えっ?」と思われるような私見も述べています。でも、「他人と自分はどう違うのか」という差異を提示することが、新鮮な世界観や自分の個性を際立たせるのに一番効果的だし、何より自分の「好き」を実現できる手立てなのですよね。
なるべく大多数の人がやらないような、自分だけの立ち位置を狙っていくほうが、競争が少なくなりかえって安全なのではないでしょうか。ブルーオーシャン戦略ってやつですね。自分の好きを追求することで、生存競争の少ない青くて広い海で悠々と泳いでいられるなら、やはりそれが吉だと思います。 ^^
そんなこんなで、詳細はgardenstoryの記事でお読みいただければ幸いです。
「すべての芸術は、すなわち表層と象徴で成り立っている。
危険を冒さなくては表層の下に踏み込むことはできない。 」
(オスカー・ワイルド 詩人、劇作家 1854 – 1900)
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