
昨年末はいろいろとバタバタ忙しかったので、年末振り返り日記です ^^
以前もチラッと書きましたが、2019年12月10日に「ガーデンセラピーコーディネーター1級」を受験いたしまして、クリスマス直前に「合格!」の通知をいただきました 。自分にとっての最高のクリスマスプレゼントになりました。^^
大人になっても、「合格!」体験は本当にうれしいものですね。幸せ気分で2010年代の最後を締めくくることができました。まずは、試験には合格で、次に課題レポートを提出し、それにクリアーするとめでたく資格認定となります。
ガーデンセラピーにつきまして、詳しくは日本ガーデンセラピー協会さまのサイトをご参照ください。
私が受講した当日の様子がこちらのサイトで紹介されていました。
ちなみに、思いっきりパツ金ヘアーの異色後頭部が私です(↑スクショ参照)。^^; 実はこの数日前、髪をブリーチした上でアッシュグレイにカラーリングしたのですが、その翌日洗髪しましたら乗せたカラーが見事に抜けてしまいまして、思いがけず短期間で真っ金髪になってしまいました ^^;
最初、これではチャラ過ぎて社会適応的にマズいのでは(アラフィフです^^;)?、と懸念したのですが、意外とその後年末にかけてお会いしたいろいろな方々にもウケがよくて、ヒかれることなく楽しんでもらえて「アレっ、なんかいいかも?」な気がしてきました。 ^^
サイドと後ろはとても短くカットしているので、2週間程度で、↑のようにまだら模様っぽくなってくるのですが、これもまた面白いかな。^^
と、ガーデンセラピーコーディネーターの話からすっかり脱線してしまいましたが、さらに逸れまして、ここでひと息、今日のBGM。この記事を書きながら聞いている音楽をご紹介します。
ジョージア(グルジア)出身のピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリさん(Khatia Buniatishvili)演奏による小品集「Motherland」です。
生まれ育った故国グジルアへの想いや生と死の永遠の輪廻をテーマにコンパイルされたこだわりを感じさせる選曲が白眉な一枚です。
【収録曲】
・J.S.バッハ/エゴン・ペトリ編:カンタータ第208番~アリア「羊は憩いて草を食み」
・チャイコフスキー:四季 Op.37b~『10月』
・メンデルスゾーン:無言歌 嬰ヘ短調Op.67-2『失われた幻影』
・ドビュッシー:月の光
・カンチェリ:When Almonds Blossomed
・リゲティ:ムジカ・リチェルカータ第7番
・ブラームス:3つの間奏曲 Op.117~第2番変ロ短調
・リスト:子守歌 S.198
・ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 Op.72~第2番ホ短調
・ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
・ショパン:練習曲 嬰ハ短調 Op.25-7
・スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 Op.2-1
・D.スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.380
・グリーグ:抒情小曲集 Op.57~第6番『郷愁』
・トラディショナル/ブニアティシヴィリ編:Vagiorko mai / Don’t You Love Me?
・ヘンデル/ケンプ編:組曲ト短調 HWV.439~メヌエット
・ペルト:アリーナのために
小品集とはいえ、イージーリスニングな感じは全くなく、とても大人な雰囲気に浸れます。演奏はもちろん、バッハから現代曲・グルジアの伝統曲までを幅広くピックアップしながらトータルで世界観をまとめ上げた選曲や曲順、ジャケットのアートワークに至るまで、洗練を追求する美意識や思慮の深さ、ひたひたと胸を打つノスタルジーの横溢を味わえる、とても素敵な盤です。
ドビュッシー「月の光」、ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」などの有名曲も押さえつつ、
・チャイコフスキー:四季 Op.37b~『10月』
・ギヤ・カンチェリ:アーモンドの花咲く頃
・ブラームス:3つの間奏曲 Op.117~第2番変ロ短調
・スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 Op.2-1
・ペルト:アリーナのために
など、通っぽく滋味深い作品を織り交ぜてくるあたり、秀逸な選曲センスを感じますね。
ジャケットのアートワークも激美ですよね。収録されている音楽もジャケも含めて「ガーデンセラピー」の気分によく似合うと思います。
では、「ガーデンセラピーコーディネーター」の話に戻ります。
「ガーデンセラピーコーディネーター」は、植物や庭から得られる、芳香(アロマ)、森林の癒し効果、食事、芸術、園芸や栽培といった諸要素を「暮らし方療法」的見地から有効活用し、心身の健康や人生の質を高めるライフスタイルを提案する資格です。
↑2008年のクリスマスに自作した、植物性食材だけで作ったヴィーガンディナーなど。ケーキの上に乗っているバラの花や、サラダなどに使ったエアルーム野菜も庭やプチ菜園で栽培したものを使用。
私は、これまでも植物も庭だけでなく、野菜を中心にした食事やアロマなども普通に生活に取り入れて日々の暮らしを楽しんできました。トータルライフ的に植物と繋がった生活観を提案するこの資格は、まさに自分にぴったりと思いました。
また、日本庭園における「庭屋一如(ていおくいちにょ)」の精神に基づき、庭と建築を一体的な生活空間として捉え、両者のバランスの取れた、健康的・文化的な空間創造を目指している協会の精神にも共感しましたし、たぶん「伝統的」というよりはかなり「アバンギャルド」寄りだとは思いますが、私が持っている資質を活かせる可能性も多いに感じました。
↑ 私のプロの植栽家としてのデビュー作、 「天神山のアトリエ (2010)」(建築設計:生物建築舎)。
大学で建築デザインを専攻し、現在、建築家の意図を汲んでガーデンデザインをしている私にとっては、両者を分けてデザインすることの方が不自然に思えるくらい、「建築と庭」は分かち難いひとまとまりの空間です。
そんなわけで、私の人生をいろいろな側面から振り返ってみても、「ガーデンセラピーコーディネーター」という社会的役割は、「資格」というよりも「私の生き方そのもの」といえるくらい、自分の自己同一性にマッチした認定資格だなぁと思い、この度、資格取得することにしました。
↑ 2000年に開催された、建築学生向けの実施設計競技「前橋市敷島公園休憩施設設計コンペ」で当時大学4年生だった私が優勝し、製作されたコンクリート製の公園ファニチャー。広大な赤松林の中、点在する切り株の位置(上部に樹冠がないのでそこだけ陽が射す)を手がかりに、座ったり寝転んだりできる、異物感のあるデザインのファニチャーを点々と配置することで、松林全体の場所感を少しだけ際立たせる、という提案。ひとつのファニチャーに座ると視界のどこかに別のファニチャーが見え、「アレっ」と思って巡っていくと広い松林のほぼ全体を歩けます。卒業設計に向け「点在する小さいもの」で、都市や地域や巨大な建物など「境界を捉えにくい大きな場所」の全体像を 知覚しやすくする仕組みを研究していた当時の私の考え方が反映された作品です。松林に異様な小石をばらまくようなこの案、この時点でかなり「ACID NATURE」の源流が形成されていましたね。^^
そんなこんなで、「ガーデンセラピーコーディネーター」の資格だけではなく、その精神と資質をどれだけ世の役に立てられるかが、資格者の役目として重要なことだと思いますので、引き続き、尽きぬ好奇心を原動力に「学び」と「経験」を積み重ねて調合し、「私らしい」ガーデンセラピーコーディネーター」になりたいと思います。
とかく「感覚的」「恣意的」と捉えられがちな「心地良い」とか「カッコいい」という概念。これをより深く広い見地から裏付け、植物や庭と建築空間や暮らし方が好リンクした「人生の質を統合的に向上させる」提案していけたらなと思います。^^
「人と自然は対立するものではなく、したがって、支配したり力で争うものでもなく、
もともと人と自然は一体の存在なのです。」
高岡伸夫(Nobuo Takaoka 1953 – )
今日の一冊。
ガーデンセラピー 心身を癒やす究極の自然療法 (幻冬社刊) 高岡伸夫
乙庭オンラインショップで著者サイン入り版を販売しております😀
サイン入りのバージョンは乙庭オンラインショップでしか手に入りませんよ^^ 送料がかかりますが、植物苗といっしょにご購入いただく場合、
⇒ 乙庭オンラインショップのページはこちら
本書だけをお求めの場合は、
amazonさんや楽天ブックスさん
などのネット通販か、全国の書店にて、ぜひ‼✨✨