
元旦の欠かせないルーティーンとして、毎年榛名神社に初詣に行っているのですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に配慮し、混雑を避けて正月休み明けの平日に詣でてきました ^^
凛と冷たく清々しい空気と渓流のサウンドスケープ、氷柱と巨岩・巨木が織りなす空間に浄められながら歩く参道の道のりも気持ちよく、神前にて前年の報告と今年の抱負を祈念いたしました。
今年のおみくじの一字は「夢」。最近、私の気分にもとてもマッチする一字で、勝手に納得納得しちゃいました ^^
2021年も、これまでは夢と思っていたことを実現ベースで叶えていきたいと思います!
ここでひと息、今日のBGM。この記事を書きながら聞いている音楽をご紹介します。
恩師であるピアニストの笠原智廣先生から「次はラヴェルの楽曲をやりましょう」とのお達しがあり、昨年末から本格的に楽譜と向い合い始めた、ラヴェルの「ソナチネ」を、サンソン・フランソワさん(Samson François, 1924 – 1970)演奏の盤で。 ^^ フランソワさんのラヴェルとドビュッシーは私が中学生の頃からの愛聴盤でもあります。
そんなこんなで2020-21年年末年始は、お休みを利用して、ラヴェルのソナチネ原典版の楽譜に複数の校訂版から運指や演奏のヒントなどを書き写す作業をしています。この作業をすることで、後から何冊も参考書を引っ張り出さずに済み、1冊で数冊分の情報量のある楽譜になります
私が使用しているのは、初版発行元であるデュラン社の版と、ラヴェルから直接教えを受けたピアニスト ヴラド・ペルルミュテールによる校訂版、作曲家 三善晃さん 監修・解説による全音版「ラヴェル ピアノ作品全集 第1巻」です。
ペルルミュテール版はラヴェル直系の校訂註が青書きでたくさん書かれていてとても参考になりますが、楽譜中に註が書かれているため、編集上 1ページあたりの段数が少なく、譜めくり頻度が多くなり、レッスン・練習用には使いにくいかもしれません。参考書としてはとても良いと思います。
全音版の方は、とても適切で参考になる運指の記載もあり楽譜もしっかりしていますし、本書の後半は各曲のたいへん詳細な解説がなされており、めっちゃ内容充実の良書です。レッスンで使う実用版として1冊を選ぶとしたら、私的にはこの全音版がオススメです。
話が逸れてしまいましたね ^^;
榛名神社での初詣の後は、これまた毎年の定番、流魚料理専門店 びくやさんで、ルーティーンメニューの岩魚蕎麦をいただき、帰路につきました。
お正月ルーティーンとしての初詣。なによりも気分が改まって良いですね ^^
「いままでの喜びや、いままでの望み、
そういったものだけで全部だと思ったらまずいのである。」勅使河原 蒼風(1900 – 1979 )
今日の一冊。
花伝書 (草月出版刊) 勅使河原 蒼風