
今回は、乙庭でも2016春に新導入し、5月下旬の開花がとても幻想的で美しかった、エリンジウム ‘ネプチューンズゴールド’ Eryngium x zabelii ‘Neptune’s Gold’ を。(写真:全て20160523~20160528撮影)
エリンジウム ‘ネプチューンズゴールド’ は、多くの園芸家の憧れ!大輪青紫花種のエリンジウムの、さらに新感覚魅惑的な黄金葉品種です。まさに衝撃の新品種で2014年のチェルシーフラワーショーをはじめ、いくつものフラワーショーでアワードを獲得しています。エリンジウムの大輪青紫花種というと、エリンジウム アルピヌム種が代表的ですが、アルピヌムは、高山性で日本の高温多湿気候では夏越しが難しく、洋書でしか見られない高嶺の花でした。本種は、アルピヌム種と、より耐暑性に優れたブルガティ種との交配種ザベリー Eryngium x zabelii からの改良種で、大輪性は維持しつつ、耐暑性が改善されており、日本での庭植え栽培でも期待がもたれる魅惑種です。
エリンジウムの花は花芯の楕円球状の花序で、展開し花弁のように見える部分は苞葉です。装飾品のような繊細でカッチリした造形が美しいですよね。咲き始めは苞の色みが黄色~白色で、咲き進むにつ花芯側から神秘的な青紫みがのってきます。ちなみに、本種 ‘ネプチューンズゴールド’ は、黄金葉の品種ですが、群馬県高崎市の乙庭では、春のうちは美しい黄金葉で、開花期の晩春には葉色は黄みの緑色となりました。軽井沢で植栽されていた個体は開花期も葉色が冴えていたので、どちらかというと清涼な地域の方が美しい葉色を楽しめる品種と思われます。
前写真よりも少し咲き進んだ状態。花序、苞、上部の花茎に青紫みがのり、とても美しいです。
アリウム クリストフィのメタリック紫色の星型花との組み合わせは、形状の類似性も含め、なかなかいい感じでした。イキシア ビリディフローラの植物離れしたターコイズ色の花も、神秘的な雰囲気に寄与していますね。
(写真右上より主だったものを時計回りに)
アリウム クリストフィ Allium cristophii
エリンジウム ‘ネプチューンズゴールド’ Eryngium x zabelii ‘Neptune’s Gold’
カレックス オシメンシス ‘エバリロ’ Carex oshimensis ‘Everillo’
イキシア ビリディフローラ Ixia viridiflora
サルビア ‘カラドンナ’ Salvia nemorosa ‘Caradonna’
かけがえのない人間であるためには、常に他人と違っていなくてはならない。
ココ・シャネル (Coco Chanel 1883 – 1971)
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