
2016年の7月からピアノ教室に通っているのですが、曲数をこなすにつれ、教室に通い練習で使う楽譜についていろいろ考えるようになりました。今回は、もしかしたら、同様のお悩みを持っているピアノ練習者の方のお役に立つかもしれない、私なりの楽譜の製本やまとめ方について書いてみようと思います^^
いざ書き出したら記事が長くなってしまったので、今回の「その1 ブック選び・コピー編」と「その2 運用・管理編」の2記事に分けました。では、ちょいと長いですがお付き合いくださいませ ^^
教室に通ってピアノを習うようになり、当然のことながら楽譜を開いたり閉じたり・持ち歩く機会が増えたことで(家で練習しているときは、練習中の楽譜は背表紙が擦れたりすることはないので)、楽譜の劣化や使いにくさなど、気になる点がいくつか出てきました。すごく不便というわけではなく、ちょっとした不便さや不満なのですが、ずっと小さな我慢を続けるのも消極的な行き方かなと思い、解決欲がわいてきました。
改善したい・不満だと思う点は、たとえば下記のようなことです。
- 買った楽譜に直接いろいろ書き込むのがなんだか勿体ない、というか元版を汚さないで運用したい。
- 数曲を並行して練習している場合、何冊も楽譜を持ち歩かずに済むようにしたい。(↓2017年3月某日のレッスン用持ち歩き楽譜 ピアノピース1冊と曲集を2冊)※これらの楽譜の詳細は下記に記載
- ピアノピースは、長く持ち歩いて使用していると折り目の部分や角の部分が次第に擦り切れて、分解したりボロボロになってしまう。(↓折り目が擦り切れてバラバラになってしまった悲愴な楽譜 ^^;)
- 中綴じの本の楽譜(特に厚めの全集)だと、弾いている最中に閉じてしまったりしてイラつく ^^;
- 全てのページを使うわけではないのに全集の楽譜を持ち歩くと非合理的だし、本が劣化してイヤ。
- コピー譜を曲ごとに製本して使う場合、長年いろんな曲を弾いていくと整理がつかなくなるのでは?
※ 上記の楽譜紹介
などなど、普段、なにげなく使っている楽譜ですが、もっと上手く運用できないかなと考えるようになりました。しかも、このまま長年練習を積んでから、収集つかなくなった楽譜を整理するのもなんだか非生産的なので、まだあまり曲をこなしていない今のうちから、システマティックに楽譜を管理していきたいなと思い、いくつか考え、実践し始めました。
前述の問題を解消するための断片的な解決策は下記のようになります。
- 元版の本を汚さず、劣化させないためには楽譜はコピーして使用する。
- ペラペラのコピー紙を補強し製本する。
- 譜面台においても閉じない仕様のブックにする。
- 曲数がどんどん増えていっても、見た目も揃い検索しやすいシステムにする。
ネットなどでも調べてみましたが、演奏動画などで見て、スパイラル綴じの楽譜が「演奏中に本が閉じてしまう」問題の解決にとてもよいなと思い、レッスンにいった際、みなさんどんなものを使っているのか先生に訊いてみたところ、コピーした楽譜をスケッチブックに貼る方法を教えていただきました。早速、手に入りやすいB4サイズのスケッチブックを採用してみました。後述しますが、多くのピアノ楽譜がA4よりも少し大きいサイズなので、まずは、貼る際にコピー譜の端っこを切ってA4の本に貼るような無駄手間を省くことも視野に入れてB4サイズを採用しました。これにより本閉じ問題はそれでクリアーできたのですが、それでもいくつかモヤモヤする点が残りました。
- 金属の綴じスパイラル部材が譜面台を傷つけてしまう可能性がある。
- 後々、本棚に立てて管理したいので背表紙があった方がよい。
- Aサイズの書類が圧倒的に多い今の時代、楽譜以外のいろいろな紙類と同列・同システムで扱いたいので(意地でも)A4サイズでまとめていきたい。
これら諸問題を解決するために、これから述べるメソッドで楽譜管理することにしました。
本記事では全4ステップのうちの最初の2項目を掲載します。
ステップ⒈ スパイラル綴じのA4スクラップブックを用意する。
まず、なにはともあれ、「何に楽譜を貼るか」ですね。楽譜を貼るブック探しから始めました。私が採用したスクラップブックはこちら!原色に近い赤青黄色の3色の表紙のものがありますが、私的には赤色が好み的にもバッチリでこれが決定版と思いました^^
(USBコニーちゃんがポイント ^^)
コクヨ スクラップブック スパイラルとじ 固定式 A4 40枚 赤 ラ-410R
実際ここ一週間ほど使用してみて、私のニーズにほぼ完璧にマッチしていて、本当に満足しています!この製品のよいところを列挙いたしますね。
- 大手メーカー、コクヨさんの製品で、amazon(アマゾン)
などでも手に入りやすく、長い期間買い足して保管していく収納製品のため、モデルチェンジも少なく長い目で見ても継続的に同じものを使い続けられる。たぶんずっと同じ製品を使い続けるので、製品が生産中止になったりして、途中から違う製品に変えざるを得ない事態を未然に防ぎたかったので、これはかなりナイスだと思います。価格もリーズナブルで継続して使うにはちょうどよいですね。
- A4サイズの紙よりも少しだけ大きく設計されていて、A4サイズの紙を切らずにちょうどよく貼れる。当初一番心配していたのが、製品がA4ピッタリのサイズだとコピーを貼るときに、端っこがはみ出さないように気を使ったり、少し端っこをいちいちカッターで切ってブックの大きさに合わせるような手間が生じるかなということだったので、とてもちょうどいいサイズ感で、私のニーズには完璧に合致しました。
(↓A4コピー譜を貼った状態。右ページのベージュ部分くらいの余白ができ、丁度よいサイズ感)
- スパイラル綴じのため、譜面台に置いても閉じず、かつ背表紙があるので譜面台を傷つけない。 スケッチブックのリング金具で譜面台が傷つくという記述がネットでも散見されました。ネガティブ要因は未然に排除したいですよね。また、背表紙がある点も重要で、のちのち楽譜が溜まってきたときの管理にコレが非常に効いてきます。(詳しくはその2で)
- 表紙の色みやデザインも合理的でモダン。 全くもって好みの問題ですが、ビビッドだけどゴテゴテしていない必要十分シンプルなデザインが私的には「探していたのはまさにコレ!」な感じで超・気分アガりました。
いっぺんに何冊も必要ないかと思いますが、amazon(アマゾン)さんだとあわせ買い対象商品なので、他の多岐にわたる対象商品と合わせて¥2000以上になるようにして購入できるので、1冊からでも買いやすいかと思います。
ちなみに3色展開で黄色い表紙のモノも気になったので買ってみました。こちらは、真っ黄色を想定してたのですが、黄色というよりはちょっとオレンジみがかった山吹色でした。私的には真っ黄色の表紙が希望だったので、迷うことなく今後は赤の表紙で統一していく予定です。 ちなみに黄色の製品の方が赤より若干お安いので、価格面で考えるなら黄色でもよいかもですね ^^
ステップ⒉ 楽譜はちょっとだけ縮小してコピーする。
楽譜を貼るかなり完璧なブックが見つかったということで、続きまして楽譜をコピーしてスクラップブックに貼っていくのですが、いくつか私流のノウハウを編み出したので、以下、数項目に分けてご紹介していきます。
まず、とてもシンプルですが最後まで付きまとう、楽譜の大きさ問題の解決策。ピアノ楽譜をコピーしていて、結構気になるのが、ビミョーに大きく・そして出版社により各社まちまちな楽譜のサイズなんですよね。たとえば全音さんの楽譜だと、菊倍版というサイズで、A4サイズよりビミョーに大きく、等倍でコピーすると楽譜の端っこが切れてしまったり、本の位置を微調整しても楽譜が紙の中に収まっても余白が斜めになってしまったり、左右の余白が幅がまちまちになってしまったりして、なんだか美しくコピーできないんですよね。輸入楽譜のヘンレ版はそれよりもさらに少し大きいので、等倍コピーだとA4の紙にキレイに収めるのがより難しいです。なので、私は、菊倍版の楽譜は91%に縮小してコピーを取っています。この倍率でコピー機に本をぴったりセットしてコピーすると、A4サイズにほぼ左右均等な余白で収まり、なおかつ、楽譜が小さくなった感じもなくコピーできます。ヘンレ版は、88%でコピーすると概ね丁度いい感じです。
(↑等倍コピー左と94%縮小コピー右の比較。左右の余白が揃い、音符の大きさも見やすい)
楽譜の出版社は比較的限られているので、よく使う社の楽譜の縮小倍率を把握しておくだけで、楽譜の端っこが切れてしまってコピーを取り直したりする手間が大幅に削減でき、全て出版社の楽譜の大きさが揃うので、なにげに気分がよいですよ ^^
では、この続きは、次回記事、
「ピアノ練習 楽譜の製本や管理などについて考えてみた その2 運用・管理編」にて
私たちの財産、それは私たちの頭の中にあります
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-1791)
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