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ピアノ練習 楽譜の製本や管理などについて考えてみた その2 運用・管理編 ^^

前回記事、ピアノ練習 楽譜の製本や管理などについて考えてみた その1 ブック選び、コピー編 の続編です。併せてお読みください。

本記事は、私が教室に通ってピアノを習うようになって、楽譜を開いたり閉じたり・持ち歩く機会が増えたことにより、楽譜の劣化や使いにくさなど、気になる点がいくつか出てきたことから、それら「ちょっとした不便さや不満だけど、ずっと続くストレス」を解決するために考案したメソッドを掲載しております。

ピアノレッスンに通うにあたり、私が抱いた、楽譜について改善したい・不満だと思った点は、たとえば下記のようなことです。

  • 買った楽譜に直接いろいろ書き込むのがなんだか勿体ない、というか元版を汚さないで運用したい。
  • 数曲を並行して練習している場合、何冊も楽譜を持ち歩かずに済むようにしたい。
  • ピアノピースは、長く持ち歩いて使用していると折り目の部分や角の部分が次第に擦り切れて、分解したりボロボロになってしまう。
  • 中綴じの本の楽譜(特に厚めの全集)だと、弾いている最中に閉じてしまったりしてイラつく ^^;
  • 全てのページを使うわけではないのに全集の楽譜を持ち歩くと非合理的だし、本が劣化してイヤ。
  • コピー譜を曲ごとに製本して使う場合、長年いろんな曲を弾いていくと整理がつかなくなるのでは?

などなど、といった諸問題に対処しています。前回記事では、A4のリング綴じスクラップブックを用意し、楽譜をちょこっと縮小コピーするところまでを書きました。

 

今回記事では、その続き。楽譜をスクラップブックに貼り、そして次々に溜まっていく、書き込みのある大切な資産としての楽譜をいかに管理・運用するかを書いていきますね。ちょっと長くなりますが、おつきあいくださいませ🎶

 

ステップ⒊ 完璧にキレイに貼る必要はなく、楽譜の上下を留める程度でよい。

まず、この本記事の目的は、楽譜をキレイに製本することではなく、練習楽譜をいかにポートブルで使いやすくまとめ、いかに分かりやすくシンプルに管理するかに主眼を置いています。なので、楽譜を貼ることに労力やお金を注ぎ込んでは本末転倒かなと思うわけです。あくまで手に入りやすい道具でちゃちゃっと仕上げ、なおかつ機能美が漂う程度に仕上がるのをよしとします。

そこで私は、カインズホームさんの2本組で¥100もしないスティックのりを使用しています。このスティックのり、デザインもシンプルで、まだ使いはじめたばかりですが、かなり気に入っています‼️ この製品の良いところは、幸か不幸か、接着力が弱めでマイルドなところなんですね(なので、強力な接着力を求める方には不向き)。接着のりと「貼ってはがせる」のりの中間くらいの接着力で、今回の用途にはぴったりでなかなか便利です。 楽譜の上下を線状に留めるだけならば、貼り損じをした場合もゆっくり力を加えれば、台紙をいためずに楽譜をはがして貼り直せます。

あくまで、シンプルで手間のかからない楽譜製本をめざしているので、楽譜は上下を留めるだけで私的には十分です。ちなみに私の場合は、上写真のようにページの上下に2行ずつスティックのりを軽く塗って、コピー譜を圧着しています。スプレーのりで全面接着とか、接着面に気泡ができないように圧着とか、完璧なブックを作ろうとするほど、やり直しがきかず、貴重な練習時間が削がれるだけなので、あくまで、これは練習環境を快適にするためのサブ作業と割り切るのがよいと思います。そして、細かいことになりますが、スティックのりは、楽譜の裏に塗ってブックに貼るよりも、台紙(スクラップブック)の方にのりを塗って、その上に楽譜をそっと置いて位置を合わせてから、上からさすって圧着する方が、きれいに・速く貼れます。時短ですね🎶

 

ステップ⒋ 楽譜は、作曲家や曲集ごとにまとめたりせず、そのとき練習している楽曲単位で、時系列で順次貼っていく。

ということで、いよいよスクラップブックに楽譜を貼って仕上げていくのですが、スクラップブックに楽譜を貼る際には、作曲家や曲集ごとにまとめたりせず、そのとき練習している楽曲単位で、練習し始めた時系列順に、ちゃっちゃと貼っていきます。

練習している順に楽譜を貼っていくことで、レッスンに行く時に「楽譜を何冊も持ち歩く問題」が一気に解決できます。

時系列を検索キーにして、それ以外の属性で楽譜を分類・整理するのをやめる発想ですね。時系列順にならべる考えについては野口悠紀雄氏著『「超」整理法』に多くのヒントをいただいており、今回の楽譜のみならず、写真データやいろいろな物事の整理に私はこの考え方を活用しています。

「超」整理法は、あらゆる書類を整理・分類せずに時系列順に封筒に入れて、本棚に立てて並べ、本棚の右側に押し出されていく使わない資料を順次捨てていくという画期的な情報整理の手法です。

 

詳細は↑本書をごらんいただくことにして、話を戻しますね。

スクラップブックに楽譜を貼る際には、作曲家や曲集ごとにまとめたりせず、そのとき練習している楽曲・あるいは楽章単位で、練習開始した順に時系列で順次貼り足していきます。ちょっとしたポイントとしては、演奏しながらの譜めくりのしやすさも意外と大事なので、左右どちらのページから貼り始めるかだけ、貼る前にちょっと考察した方がよいでしょう。後から、譜めくりがしにくい場合も出てくるので、ステップ⒊の、スティックのりでの弱い接着にしておくと、貼り直しができて便利なのです。

ちなみに私の一冊目の楽譜ブック2017−01には、いまのところ、下記の楽曲が記載の順番で貼ってあります。

  • ショパン ノクターン第19番 作品72−1
  • ドビュッシー ベルガマスク組曲 第1曲 プレリュード
  • ベートーヴェン ピアノソナタ第8番 作品10 悲愴 第1楽章
  • ドビュッシー ベルガマスク組曲 第4曲 パスピエ
  • ベートーヴェン ピアノソナタ第17番 作品31−2 テンペスト 第3楽章
  • バッハ=ケンプ編曲 コラール前奏曲 「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ」BWV639
  • ショパン 前奏曲 作品28−15 雨だれの前奏曲

順番をランダムに貼っても、最近の練習楽曲すべてをこの1冊にまとめてあれば迷子になることはありませんし、実質「より最近の情報」の方が使う頻度が高いので、毎日の練習では、自ずと最新ページに近い方を開く機会が多くなります。

とにかくあまり何も考えず、練習を始めた順にペタペタとスクラップブックに楽譜を貼っていくだけです。迷子にならないためには、何冊も使わず、ブックがいっぱいにならない限りは、1冊のみを使っていきます。

私は、年が変わったときに、まだ現行のブックがいっぱいになっていなくても、新しいスクラップブックに変えようと考えています。そうすることで年号でブックを管理できるようになります。このようにすると、常に持ち歩くブックが、現在ワーキング中の曲をまとめた1冊だけになります(年またぎの楽曲があるときだけ2冊になります)。もちろん年で区切らずに最後のページまで使い切る方法でもよいです。その辺は各自お好みで。

年末か年の途中でブックがいっぱいになって完成したときに、総扉のインデックスに年号と収録曲目次を記入し、背表紙にも年号を書いて本棚に立てて保管します。なぜ最後に記入するのかというと、ワーキング中はこのブックだけを頻繁に使うので、入っている内容は概ね常に把握できているから、逐次書き足していかなくても必要はないかなという観点からです。最後に一気にまとめて書く方が、ペンを使う手間も一度で済むのでシンプルかなと。

楽譜が迷子になるのは、練習で使い終わって保管のステージに入って以降なんですよね。忘却しても簡単に見つけられるシステムで保管してあれば安心です。楽譜をどこにしまったかは忘れやすいですが、いつ頃練習した楽曲かは、時系列の記憶として意外と鮮明に残るもの。なので、あくまで練習した順にスクラップして年号別に本棚にしまってあれば、後からでも探しやすいです。より検索強度を高めるためには、ブログなどでそのとき練習している曲を記録しておくと、何年か経ったあとでも、楽曲名などで練習記録を検索することで、練習時の楽譜ブックを見つけられます。

もちろん、楽譜の管理で振り回されていては本末転倒です。楽しんで書いているブログに記録を残す程度でよいです。日々のライフスタイルに無理なく組み込んで自動習慣化するのがポイントですね🎶

楽曲の仕上げ方はひとそれぞれですが、私の場合は、組曲でもソナタでも、楽曲あるいは楽章単位で、順番は異なっても、あくまで練習した順に貼ることにしました。というのは、私の場合は、悲愴ソナタなら3−2−1楽章の順に練習しましたし、ベルガマスク組曲も、3月の光-1プレリュード-4パスピエ-2メヌエット、と順不同でレッスンを進めているのと、今のところは、これらのソナタや組曲を全曲続けて演奏することはないので、全曲が正しい順に並んでいる必要性が実質ないんですね。

むしろ、全ページを最初にコピーして貼っても、しばらくは使わないページが多く存在することになり、デイリーの練習時間で考えると、コピーや貼る手間など無駄な労力やタイムロスが多く、今の私の練習スタイルにはアンマッチかなと。もちろん、全曲通して演奏する予定で練習している方は、全曲を順番に従って貼るのがスジですよね。

以上、4つのステップで、曲をこなすごとに溜まっていく楽譜を、ポータブルに使い勝手よく、シンプルに分かりやすく整理していけます ^^

『「超」整理法』では、書類は、使わない古い情報になったときに捨てる対象とされるので、流動的なファイルとして規格を揃えた封筒に収納しますが、ピアノ練習者にとっては、各自の注意点やポイントを書き込んだ楽譜は、ピアノをやめないかぎり全て基本的に捨てない貴重な資料、いわゆる「神様ファイル」なので、「超」整理法の押し出しファイリングのように使わなくなったからといって捨てることは少ないんですよね。そこが「超」整理法とは異なるポイントで、基本、捨てない資料だけに、長年のファイルが累積してズラッと並んだ時に美しく仕上がっていくシステムを早い段階から導入するのがよいかと思い、本メソッドを考案しました。

ピアノの楽譜は、仕事や生活全般の雑多な情報とは違って、用途や仕様がある程度固定されていて、時代の変化で情報価値の劣化も起こりにくいものです。かつ、のちのちにも、たまには引き出して使うものなので、基本、棄てる対象ではなく、長くキレイに、検索しやすく保管すべき対象であるという性質のものです。つまり、流れ去るフローデータではなく、ストックデータということ。その点は「超」整理法で扱う雑多な書類と練習楽譜の異なる点ですが、ただ、ものを整理・検索するのを自動化するための唯一のキーとして時間軸を採用するのは、とても有効です。時間は一方方向にしか進まず、同じ時間は二度と訪れないので、時間軸順にものを並べて管理していけば、整理分類することなく自動的に物事が順列に整理できます。

あくまでピアノ学習が主眼なのであり、ましてや大人が仕事をしつつの趣味の場合、楽譜の整理や製本に意志力や労力を費やしては勿体無いですよね。頭を使わず、最小限の手間で、練習中の楽譜コピーをスクラップブックに貼りつけるのを習慣化して日々の練習を続けていくだけの手法なので、忙しい方、整理が苦手な方にオススメです。^^

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「情報を整理できる」との考えは、錬金術を求めるようなもので、不可能の追求である。約束の地は存在しない。整理ができないのはわれわれが怠惰だからではない。考え方が間違っているのだ。

野口悠紀雄(Yukio Noguchi 1940-)

 

 

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