
2017年9月3日に、レッスンに通っているピアノ教室の発表会がありました。
2016年夏から先生について習いはじめて1年、初めてのピアノ発表会です ^^ (写真:全て20170903撮影)
曲目は、私のレベルからだとかなり難しい曲へのチャレンジで、ベートーヴェンのピアノソナタ第17番二短調 op.31-2 テンペスト 第3楽章 を弾かせていただきました。
※コニーちゃんに発表会当日の緊張感を和らげてもらいました ^^;
ソナタ テンペストは、第3楽章だけでもなかなか長く、内容盛りだくさんで細やかな表現も要求され、技術的にも表現的にも難しく奥深い楽曲でした。中年ピアノ初心者の脳ミソにはこのボリュームの暗譜も相当プレッシャーでしたが ^^; 、今の私にできる全力は尽くせたかなと思います。発表会を目標に一つの楽曲に向き合ったことで、私のピアノライフ的には大きな前進と学びになりました。
私にとって初めての発表会参加ということで、先生がご配慮してくださり、前の人の演奏を見て緊張感高まらないように、大人の生徒の中では一番最初の演奏順でした。(それでも本番は緊張しすぎていろいろやらかしたのですが… 、顛末は後ほど ^^;)
私以降の生徒さんも、ショパンのバラード第1番ト短調 op.23 や ドビュッシーの 夢想、ショパン 舟歌 嬰ヘ長調 op.60、そして密かな名曲 ブラームス 6つの小品 間奏曲 op.118-2 と豪華ラインナップですね♪
そして! 先生の講師演奏も、ジャジーで超カッコいい、カプースチン 8つの演奏会用エチュード op.40 の1番 前奏曲。私的には先生の演奏もとても楽しみでした ^^ 難曲としても知られるこのエチュード、いつかは弾けるようになりたい憧れ楽曲としてこの曲を挙げるピアノ練習者も多いのではないでしょうか。
会場のピアノは、ウィーンの名器 ベーゼンドルファー♪
この素晴らしいピアノを弾けるだけでも発表会に参加する意義がありますね。
発表会前の2ヶ月は、本番に備えて、高崎市内のスタインウェイのある練習室で何回か予行練習をしていたのですが、名品のグランドピアノはやはり音が素晴らしく、演奏していて気分が高揚しますね。良い楽器は演奏者を後押ししてくれるチカラがあるのだなぁと実感しました。
そんなこんなで、発表会がスタート!小学生の生徒さんの真っ直ぐで溌剌とした演奏に感動したり、中学生の生徒さんのより洗練された演奏に進むにつれ、ピアノ練習者の成長過程を俯瞰するような感慨を抱いたりしつつ、私の番が刻々と近づいてきました。というか、直前になって急に緊張感が高まってきて、平たくいうと、「めちゃアガって」ました ^^;
そして、いよいよ私の番。お恥ずかしい限りですが、↓のインスタ投稿で当日の演奏の様子をご覧いただけます
平常心で本番に臨めるように、心の準備もしてきたつもりでしたが、やはり舞台は魔物ですね。いざ演奏しはじめると、頭の中は真っ白で、手が覚えているままに楽曲を再現しているような感覚でした。脳で手の動きをコントロールできていない感じが、今から思い返すと怖かったですね ^^;
総括すると、後半で暗譜が飛んで演奏が数秒ストップしたアクシデントがあり、その他、目立つミスタッチや詰まったところもちらほらありましたが、普段だと間違えることの多いいくつかの苦手箇所などはクリアーできていたりして、現時点での私のベストを概ねこんな感じなのかな。それにつけてもラスト2小節での音ハズし着地失敗が本当に悔やまれます。演奏が終わった後、しばらくヘコみました ^^;
演奏自体は波乱含みだった初めてのピアノ発表会でしたが、結果としては、チャレンジを乗り越えた達成感と清々しさ、音楽的なことだけでなく人間として成長や多くの学びを得られたように思います。安全に弾ける曲ではなく、自分が成長しないと弾きこなせない格上の曲をあえて選んだのも、私にとってはとてもよい経験になりました。挑戦や人前でのパフォーマンス、地道な練習努力やひとつのことに対する深い探求など、大人になるととかく避けがちですよね。そこに背を向けずに、自分自身にチャレンジできてよかったです。趣味のピアノではありますが、やるからには、本気で取り組む方が人生の糧になりますね。
そして、先生の演奏によるカプースチン、とても素晴らしく、感動しました。ノリのよいジャジーなリズムにのせて、難しい技術が息つく間もないほど超・凝縮てんこ盛りにされたこの曲!先生のスゴい「術」を垣間見させていただいたようで嬉しかったです。
↓のような曲です。作曲者カプースチン自身による演奏でお楽しみください ^^
ちなみに、私が先生についてピアノを習い始めて1年と書きましたが、まっさらの状態から習い始めたわけではないんですね。習い始める前の数年間は、仕事の息抜きもかねて独学で地道にコツコツとピアノの練習をしてきました。もともとクラシックのピアノ楽曲を聴くのが好きで、自分で演奏できたらいいなという憧れもありましたし、一生をかけて楽しみ探求していける趣味で、脳のアンチエイジングにもよいかなと。
今回のテンペストをはじめ、「多少難しい曲であっても弾きたい曲を」という観点で数曲を独学で練習しましたが、私の場合、独学だととにかく一曲を仕上げるのにとても時間がかかるのがストレスでした。譜読みもなかなか進まないし、どう弾いたらよいか分からない箇所も出てくるし、時間を割いて練習しても一向にミスはなくならないし、そして、それなりに弾けるようになっても、結局はいつまでたっても「これで正しい演奏になってるのか」という疑問が残るんですよね。今から思うと、とても遠回りな歩みでした。
こんなペースだと何曲も弾けないまま人生が過ぎてしまうという危惧もつのり、きちんと楽曲を理解して弾けるようになりたい、効率的に着実に練習を進めていきたいという思いから、2016年夏のある日、先生についてピアノを習うことを決意しました。仕事をしながら無理なく通える方が習慣化によいと思い、ネットで近場の教室を探していて、今 教えていただいている先生にたどりつきました。その日のうちに体験レッスンで、当時練習していたベートーヴェンの悲愴ソナタ第3楽章 を見ていただいたのですが、とても分かりやすく的確なアドバイスをしてくださり、私自身、30分の体験レッスンだけでも着実に前進している手応えを感じ、即決で今の先生に習うことにして、今日に至ります。先生にご指導いただいた一年間だけで、独学時代の全て以上の成果を得られていると実感しています。私の超・後発ピアノライフを劇的に改善していただき、先生には本当に感謝感謝です ^^
ひとまず、発表会に向けて取り組んできた テンペスト第3楽章はここでひと仕切り。9月からは、ドビュッシー ベルガマスク組曲のコンプリートに向けて、第4曲 パスピエ の仕上げと第2曲 メヌエットの導入練習(私的には「インストール」と呼んでいます^^) 、それと、ベートーヴェン ピアノソナタ第8番 ハ短調 op.13 悲愴 も全楽章完成に向けて最後 第1楽章に取り組んでいます。これら3曲とも今の私からすると限界ギリ突破の難しさで、毎日、四苦八苦しつつも、少しずつの進化を目指して楽しみながら練習しております。
思いのほか長い記事になってしまいました ^^;
てなわけで、来年の発表会は、今回より精度高くより落ち着いて演奏ができるよう、引き続き努力していきます。選曲と衣装はまた攻めの姿勢で挑みたいですね♪
それにつけても、今回の発表会を通して、グランドピアノ 欲しくなっちゃいました。頑張って貯金しよ〜っと ^^
楽しめ、一生懸命努力しろ、そして自分の限界に挑戦しろ
ウサイン・ボルト(Usain Bolt 1986-)
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