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新建築住宅特集別冊2017年8月号/日本の家1945年以降の建築と暮らし

2017年7月26日発売の「新建築住宅特集別冊2017年8月号/日本の家1945年以降の建築と暮らし」に、生物建築舎さん設計、ACID NATURE 乙庭 が植栽設計を担当させていただいた、「天神山のアトリエ」が掲載されました。


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本書は、2017年7月19日から2017年10月29日まで東京竹橋の国立近代美術館にて開催されている展覧会、「日本の家:1945年以降の建築と暮らし」に合わせて出版された解説図録です。というわけで、本展覧会にも、生物建築舎さんによる、天神山のアトリエの模型やスケッチ、写真などが展示されております。

展覧会および本書では、アントニン・レーモンド設計による「レーモンド自邸(1951)」から西沢立衛設計による「Garden&House(2013)」にいたるまで、1945年以降、戦後日本の建築・社会・環境の動向を象徴するような住宅建築が、「日本的なるもの」「さまざまな軽さ」「脱市場経済」など13の視点から分類、紹介されています。

建築史観からも戦後日本の住宅建築に対するたいへん興味深い総括であり、「住まい」という観点からも、建築好き以外の方にとってもたいへん興味深い内容の展覧会であると思います。

 

新建築住宅特集別冊2017年8月号/日本の家1945年以降の建築と暮らし

【目次】

1. Introduction イントロダクション
2. Japaneseness 日本的なるもの
3. Prototype and Mass-Production プロトタイプと大量生産
4. Earthy Concrete 大地のコンクリート
5. A House is a Work of Art 住宅は芸術である
6. Closed to Open 閉鎖から開放へ
7. Play 遊戯性
8. Sensorial 感覚的な空間
9. Machiya:House Which Makes City 町家:町を形成する家
10. Redefining the Gap すきまの再構築
11. Lightness さまざまな軽さ
12. Unmarketable 脱市場経済
13. Vernaculae:Linking with Nature 新しい土着:自然とつながる
14. Critique on Family 家族のあり方

 

では、「天神山のアトリエ」について、乙庭とのからみも含めて少し書いてみますね。

(上写真:20101218撮影)

天神山のアトリエは、2010年末に竣工した、藤野高志/生物建築舎さんの自宅兼事務所建築です。
当時、私は、事業としての乙庭の活動はまだ始めておらず、たまたま生物建築舎さんが設計した集合住宅に住み、趣味で庭に植物を植えて楽しんでいる一住人でした。その庭が藤野さんの目にとまり、そして、たまたま私が大学で建築デザインを専攻していたことからも話が合い、自宅事務所の植栽設計の依頼をいただきました。

建築家にとって、自邸・自身のアトリエの設計は、建築家としての意志を標榜するマニフェストのようなものですから、一生のうちに設計する建築の中でも特別なものですよね。本件は、その建築とまさに「一体的に存在する」植栽計画でした。一人の建築家の人生を決定づけるような特別かつ特殊な案件。ワクワクすると同時に、身の引き締まる思いでした。あれから7年以上も過ぎ、ずいぶん時間が経ちますが、当時の「新しい空間を生み出すワクワク・ゾクゾク感」を今でもよく覚えています。

竣工当初のブログ記事はこちら。植栽の設計コンセプトなどご紹介しております。

竣工内覧会は年の瀬も押し迫った2010年12月。生物としての植物の営みがダイナミックに可視化されるよう、落葉性の植物を多く用い、樹木も比較的小さい個体で植栽していることもあり、内覧会の日には、草花の地上部はなく樹木も多くが落葉しており、植栽的には、地面から枯れ枝が生えているだけのような見た目でした。「建築も植栽も、いま生まれ落ちたばかり。ここから物語が始まる」ことを表しているので、植栽表現としてはこれでよいのですが、内覧にいらっしゃった皆さまには「なんなの?」的な状況だったことでしょう。今から振り返ってみても、植栽家デビュー作にして、なかなかチャレンジャーでしたね ^^;

(上写真:20120607撮影)

その後、植物もすくすく成長し、藤野さんといっしょに構想していた、建築と植栽と人の生活が渾然となった環境が育っていきました。
2012年当時の植栽の様子を紹介した記事はこちら。

 

 

(上写真:20120607撮影 NHK出版「あしたの生活」取材時)

内覧会のときは枯れ枝のようだった屋内のシンボルツリー、レモンユーカリもグングンと成長。現在ではガラス屋根まで届く大木となり、ヤナギのような垂れ枝が風にそよぎ、事務所内に木陰を作っています。

天神山のアトリエ竣工から7年、その間に私も、趣味の園芸家から事業としてのACID NATURE 乙庭を立ち上げ、大きく人生が転換しました。そういった意味でも天神山のアトリエは、植栽家としての私の出発点でもあり、初心を思い出す場所でもあります。

 

 

天神山のアトリエは、竣工と共に幕を開ける、
建築とそれをとりまく森羅万象の物語なのです。

竣工をお喜び申し上げると共に、
この物語が多くの方々に愛されることを願ってやみません。

ACID NTURE 乙庭 太田敦雄
(20101218 天神山のアトリエ 竣工内覧会に寄せて)

 

 

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