
アメリカのナーサリーから空輸にて、アガベやアロカシアなど、オーナメンタルでレアな植物が入荷しました。いろいろあるので、今日はその中からアガベのみご紹介します ^^
(写真:特記なき限りすべて 20191109撮影)
根付きの植物の輸入は、輸送中の気温環境や輸送にかかる日数によって、傷んだり枯れてしまうリスクも高いので、春秋に行っているアメリカからの輸入は、適期の見極めやスムーズな手続きの進行など、実は私的にもとても神経を使うイベントなんですね。^^;
今回も先方ナーサリーや運送業者さんとの緻密に連携を取り合い、可能な限り最短の日数でアメリカからの入荷に成功しました! 輸入傷みもほとんどなく、ホッとひと安心です。^^
早速、荷解きをして植物たちを強力な活性液に入浴、パッキング&空の旅疲れから癒してあげて植え付けをしました。乙庭開店以来ほぼ定期的に行ってきた作業なので、スタッフ一同手慣れたもの。植物を疲れさせないように迅速丁寧に鉢上げ完了です! ^^
今回入荷したアガベは、耐寒性があって庭植えにでき、そして成長後の姿もとてもオーナメンタルでカッコいい厳選種です。日本国内では手に入りにくいレア種ばかりですよ。^^
入荷したアガベのラインナップは以下の通り^^ 乙庭オンラインショップにも出品してありますので、各種の詳細説明はショップの解説文をご参照ください。
アガベ・パラサナ ‘インプレッショニスト’Agave parrasana ‘Impressionist’
アガベ・パラサナ ‘グローブ’ Agave parrasana ‘Globe’
アガベ・パリィ ‘J.C.ラウルストン’Agave parryi ‘J.C. Raulston’
アガベ・オバティフォリア ‘バンジー’Agave ovatifolia ‘Vanzie’
アガベ・オバティフォリア ‘フロスティブルー’ Agave ovatifolia ‘Frosty Blue’
今回が初導入となる注目アイテム、アガベ・パラサナ ‘インプレッショニスト’ は、まだ世界的にも数の少ない逸品。丸みを帯び、キュッと引き締まったロゼット姿に育つ魅惑種 パラサナの、アメリカのナーサリーから発表された、最新の美麗斑入品種です。世界に先んじて育ててみたいですよね(私個人用にも1鉢買いました。いわゆる社販ですね ^^)。
私個人的には、2019年秋の輸入便ですと、オバティフォリア ‘バンジー’ (写真上)とパリィ ‘J.C.ラウルストン’ が入荷した個体が大きく、オススメです(ここだけの話。ブログ読者特権 ^^)。
ここでひと息、今日のBGM。この記事を書きながら聞いている音楽をご紹介します。
今日はクラシックではなくて、ゆったりめのクラブ系サウンドで。Kid Loco「Confessions of a Belladonna Eater」です。
Kid Loco は、Mo’Wax などのアブストラクト・ヒップホップやMASSIVE ATTACKなどDUBっぽいクラブミュージックを好んで聴いていた90年代後半のお気に入りアーティストでした。ここ最近、2000年またぎで聴いていたこれらのアーティストのその後の動向が気になって、再チェックしています。
2011年にリリースされた本作「Confessions of a Belladonna Eater」も、デビュー当時からのゆったりお洒落な作風をいい意味でキープしていて、とてもうれしく思った一枚です。2019年現在でも違和感なく聴けますね。ちなみに1997年にリリースされた1st.アルバム「A Grand Love Story」も、時代に流されず色褪せないマイ名盤です。
アガベの話題に戻ります。
成長が激遅といわれがちなアガベですが、地植えで根が張り始めると、ジワジワと確実に大きく育っていきます。先日のアガベ関連記事にも数年で立派な株に育つ様子を事例紹介していますのでご参照くださいませ ^^
今回輸入したアガベも、直径10〜20cm程度で、4号ロングポットに鉢上げしてあります。輸入したての苗なので、これから寒くなる今の時期に地植えにするのは得策ではなく、冬の間は鉢のまま、凍結を避けられる場所で保護し、春の5月頃、アガベが白く元気な新根を活発に出す時期に合わせて地に下ろすと活着がよいですよ。
『アガベ属 属名は「高貴な者/英雄/権威者」といった意味のギリシャ語
agauosに由来し、優雅に葉を茂らせる株の様子を表現したものである。』
「多肉植物全書 All about SUCCULENTS」(グラフィック社刊)より
今日の一冊
多肉植物全書 All about SUCCULENTS
/ パワポン・スパナンタナーノン 、チャニン・トーラット 、ピッチャヤ・ワッチャジッタパン(著) 飯島 健太郎 (監修)
タイの多肉植物・サボテン栽培家・育種家3氏による660ページに及ぶ大著。原種のみならず最新のものまで品種も写真豊富に2000種以上を収録しており、APG体系分類で網羅的に最新品種まで掲載した図録と考えると、たいへん充実した一冊です。原著はタイで出版されたもので、国家間での園芸文化や気候の違いからか、日本ではよく知られている品種が掲載されていなかったり、またその逆もありますが、それを差し引いても余りある豊富な情報量。多肉植物の多様で広大な世界を垣間見る本としては、ここ数年の関連書籍の中では決定版的な一冊だと思います。
私、ACID NATURE 乙庭 太田敦雄の著作本、
「刺激的・ガーデンプランツブック」(エフジー武蔵刊)、好評発売中でございます ^^
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